サーバー移転/良いサーバーと悪いサーバー

今日、サーバーを移転しました。サーバーを移転するとはどういう意味かわからない人もいるかと思います。サーバーを移転するというのは、例えば、A社のレンタルサーバーからB社のレンタルサーバーに変えるという様なことを指します。同じ会社でもいろいろなグレードのサーバーがありますので、同じ会社でサーバーを変えることもあり、それもサーバーの移転と言います。

ブログ運営者としては、具体的には、A社のサーバーにアップロードしてあったデータをダウンロードして、B社のサーバーにアップロードして、ドメインのネームサーバーをA社のものからB社のものに変更することです。ネームサーバーを変更することで、このブログに世間のみなさんがアクセスした際に、A社ではなく、B社のサーバーを見に行くことになります。そうしないと、A社のサーバーを見に行ってしまい、そこにはもうブログはないので、ブログを見ることはできません。

ネームサーバーの変更は、どうということはありませんが、データの移転が大変です。なぜかというと、まずデータの量が多いので、ダウンロードやアップロードに時間がかかります。前のサーバーには何と10GB以上のデータがあったので、これをダウンロードするのに、5時間から12時間ぐらいかかりました。時間に幅があるのは、インターネットの混雑具合やサーバーの性能が関係するからです。しかも、三回も四回もダウンロードに失敗しました。

ブラウザー経由だと失敗しまくったので、FTP接続と言って、ホームページのデータをアップロードするのに使う方法でやったら、やっとうまく行きましたが、時間がめちゃくちゃかかりました。

FTP接続には、FFFTPというソフトを使いました。とても使いやすいので、最近はずっとこれです。通常は一度に多数のファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりするわけですが、このソフトの場合、同時に複数のファイルをアップロードしたりダウンロードできるので、かなり時間が節約できます。今回は圧縮した巨大なファイルを一つだけダウンロードするという作業だったので、ずいぶん時間がかかりました。どういうわけか、10GBという巨大な圧縮ファイルの場合、ブラウザー経由のダウンロードは途中で失敗してしまうようです。

それはともかく、これだけ面倒な作業が必要ともなると、サーバーの引っ越しはなるべくやりたくありません。それでも引っ越したくなるのは、それだけ前のサーバーがひどかったということです。

前のサーバーがどのようにひどかったのか書いておきたいと思います。

まず請求がでたらめで、二重支払いに至ったことが今までに二回ありました。なぜ二度も支払わされなくてはいけないのかと思いました。

そうしたら、今度は、更新通知が来なくなりました。その結果、当然のように支払いを忘れてしまいます。10か月以上経過して、支払っていないことに気づいたのが、2021年10月のことでした。

当然サイトは消えていて、アカウントもなくなっていました。調べてみると、最後に支払ったのが2019年12月でした。それ以降、サーバー会社からの連絡が途絶え、2020年12月に請求が来なかったので、支払わなかったのです。その結果、恐らく2020年12月下旬ぐらいにはサイトが消え、1か月後ぐらい、つまり、2021年1月中旬ぐらいにアカウント自体がなくなったものと思われます。

普通は、2020年11月末ぐらいに最初の請求(更新通知)が来ます。そして少なくとも、更新日当日にも請求が来ます。その後、更新日を5日ぐらい経過すると、延滞金の請求が来ます。これがこのサーバー会社の通常の請求や更新通知の仕方です。これが一通も来なかったわけです。

幸いにも、サーバー会社にバックアップがあったので、元に戻すことができました。これだけは評価に値しますが、無警告で勝手にサイトを消したのだから、当たり前と言えば。当たり前です。

その翌年、つまり、2022年9月には、正常に請求が来ました。ところが、今回、2023年10月にまた同じことをやらかしました。幸い、10月14日に気がつきました。取りあえず、これを機会に、全部バックアップを取って、ダウンロードしておこうと思ったら、FTP接続ができません。サポートにメールを送りましたが、届かずに戻ってきます。チャットでもサポートをしているので、チャットでトラブルを報告しましたが、メールが来ません。チャットのスクリプトはちゃんと自動的にメールで届くのですが、チャットでお願いした請求のメールが届きません。

サポートには、パスワードとか、あれこれ聞かれ、ずいぶん時間を費やしました。どうやらFTPSという暗号化通信によるFTP接続だけができなくなっており、暗号化していない通信によるFTP接続はできると言うことがわかりました。そこで、バックアップのダウンロードは暗号化していないFTP接続で行いました。

しかし、今時、暗号化していないFTP接続なんて、危なすぎて、誰もしません。何を考えているのでしょうか?サポートの話では、「そのサーバーではFTPSはできないようになっている。あなたのアカウントは、FTPSができるサーバーに24時間から48時間後に移転させる。」と言うことでした。

しかし、2021年10月以降に10GB以上のファイルをFTPSで転送しているので、その頃はFTPSで接続できていたことになります。つまり、知らない間にFTPSを不可にしたために、このトラブルが起きたことになります。何ともひどい話です。

そして昨日の夜10時頃、延滞金の請求のメールが届きました。すでに移転の方向で動いていましたが、これで移転することに決定しました。

ひどいサーバーというのは、こういうものです。サイトの表示はちゃんとできているのですが、こういうトラブルが次から次へと起きるので、いくら料金が安くても、時間の浪費が多すぎて、失った時間をお金に換算すると、かなり割高になります。

前のサーバーは、料金が年11ドル88セントですが、新しいサーバーは、同じ条件では、年35ドル88セントです。2年契約にして、クーポンも適用してもらえば、2年で50ドル23セントになります。すでに他のサイトで使っているので、新しいサーバーでは、特に問題が起きないことがわかっていますが、この値段の差で問題の起きない方を選ぶか、次から次へと変な問題が起きる安い方を選ぶか、ですね。私は、ちょっと高くても、問題が起きない方を選ぶのが正解だと思います。

いつまでも決心がつかなくて、ひどいサーバーを使っていたのは、失敗だと思いました。安くても問題の起きないサーバーはありますが、極めてまれです。なお、月5ドル以上のサーバーは、普通の価格帯で、それ以下は安いサーバーなので、2年で50ドル23セントでも格安のサーバーです。

レンタルサーバーのレビューサイトはよくありますが、恐らく、管理人さんは、レビューしているサーバーを実際には使っていないか、アフィリエイトが目的であるためか、良いことばかり書いています。絶対に信用してはいけません。

ちなみに、ひどかったサーバーのGoogleでの評価は、237人の評価で、星が4.5で良好です。新しいまともなサーバーは、17人の評価で、2.6です。インターネットの評価もさくらだらけで、嘘っぱちということですね。

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